1920〜30年代頃のビブフロントスモックシャツです。取り外し可能な襟に対応したバンドカラー、丸みを帯びた広いイカ胸、深めの着丈、そして背面のプリーツなどが特徴的です。
色ムラのない、ナチュラルな墨黒の後染めも良く、当時実際に染められたような自然な風合いが魅力です。このような仕様から、当時の農民や職人が礼装や外出着として着用していたもの、あるいは地方の宗教関係者や教育者、公的な職に従事する方の礼装として用いられていた可能性も考えられます。
当時、修道士や教師、公的施設の職員などの制服は、白いシャツを指定の色に染めて揃えることが一般的でした。たとえ色指定があっても、もともとは生成りや白のシャツが納品され、それらをまとめて染色するという工程を経ていたようです。
また、「イカ胸(ビブフロント)」は、フォーマルシャツに見られる格式あるディテールであり、「よそ行き」や「礼装」の象徴とされていました。農民や職人にとって、普段の作業着とは別に、「教会へ行く」「市場へ出かける」「結婚式や葬儀に参列する」といった特別な日のために、清潔感と品位を備えたビブ付きのシャツを所有していた方も多かったと考えられます。
劣化したような薄手の生地ではなく、厚すぎず薄すぎず、これから長くご愛用いただける、しっかりとした丈夫な生地感です。
それでいて非常に柔らかく、着心地もたいへん良いため、日常の普段着として繰り返しご着用・お洗濯いただければと思います。
オールコットン素材ですので、素肌に直接触れても心地よく、やさしい肌触りが魅力の一着です。
商品の状態について、詳しい画像を掲載しておりますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
【セット割引】
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前身丈90
着丈101.5
肩幅43.5
身幅64.5
袖丈69
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